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八王子医療刑務所 施設としての役割り
医療刑務所とは、精神上の疾患や障害がある受刑者を収容する施設です。
八王子、岡崎、大阪、北九州の4カ所にあります。
普通の病院のように、内科、外科、整形外科、精神科、泌尿器科、眼科などの診療科があります。
今回ご紹介する八王子医療刑務所は、
単なる刑務所ではなく、医療法上でも列記とした病院に該当しています。
八王子医療刑務所は東日本を代表する医療センターとなっています。
ちなみにもうひとつは、大阪医療刑務所。
こちらは西日本を代表する医療センターと言ってよいでしょう。
ここに入所すると、入院という扱いになり、八王子医療刑務所長は、医師でもあります。
八王子医療刑務所は、南病棟、北病棟、経理棟に分かれています。
南病棟は、精神疾患の受刑者、北病棟は、末期がんなど、身体疾患の受刑者が収容されています。
受刑者が病気やケガをし、医療措置が必要と認められると、医療刑務所に送致されます。
実は受刑者は一般の人よりも、病気を抱えている人が多いんです。
というのは、入所前から不規則、不摂生な生活をしている人が多い上に
体調を崩しても病院を受診せずに放置したままというケースが多いため、
一般の人よりも罹患率が高くなってしまっているのです。
八王子医療刑務所にもこのような受刑者がたくさんいます。
たとえば、矯正統計年報によると、休養患者扱いの受刑者のうち、
入所前から病気となっている者は、平均1割以下ですが
がん患者と精神疾患に限ってみると、休養患者の25%以上、糖尿病では40%以上が、入所前から罹患しています。
しかも、長年放置していたため、かなり悪化している受刑者が多く、
とくにがん患者では、服役中の死亡、回復の見込みがなく刑の執行停止による出所、
刑期終了による未治癒のままの出所が、あわせて25%を占めています。
ただ、これら病気の受刑者の数に対し、治療にあたる医師・看護師が足りていないのが現状です。
一般の刑務所では、いろいろな製品を作る生産作業、刑務所内の炊事、洗濯などの自営作業などを行っています。
自営作業のことは経理作業とも呼ばれます。
医療刑務所は治療を行う場所なので、たとえば八王子医療刑務所には、ふつうは存在する生産工場がありません。
基本的に医療刑務所で生産作業をすることはないのです。
ただし、精神疾患のある受刑者が、作業療法として、焼き物や園芸の作業をすることはあります。
また、生活に必要な自営作業もあります。
自営作業を担当しているのは、一般受刑者たちです。
受刑者の中でも選ばれた者たちで、平日は8時間ほど作業を行います。
八王子医療刑務所では、手術などの本格的な治療のほか、投薬治療、心理療法、作業療法、リハビリテーションなどの治療が施されています。
終末期医療も行われていますが、4カ所ある医療刑務所の中では、この八王子医療刑務所だけです。
医療刑務所は、受刑者たちが病気を抱えていることもあり、刑務官も優しいことが多いです。
とくに八王子医療刑務所には精神疾患の受刑者も収容していることから、
受刑者とのコミュニケーションは慎重かつ丁寧に行われています。